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【理系】大学での研究室の選び方【体験談】

研究室選びはとても重要

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Chokniti Khongchum at Pexels

今回は、理系にとっては就活の次に大切であろう研究室選びについて書いていきます。


将来、研究職に就きたい場合、所属する研究室のテーマがとても重要になるので真剣に選ぶ必要があります。


でも初めての研究室選びの時は、正直何を考えて決めたら良いかは分からないと思います。


そこで本記事では研究室を選ぶときのポイントについて紹介をしていきます。


とは言っても、私も一つの研究室しか属したことがないので、基本的に体験談ベースで話していこうと思います。


少しでも皆さんの参考になれば幸いです。


ちなみに、研究に興味があったり、将来アカデミックで活躍したい人は自力で研究室を決められると思うので、この記事ではあんまり研究に興味がなくて自力で決められない人を対象に書いています。


だから、「興味のある分野の研究室に行こう!」みたいな身も蓋もないことは書いていません。

それじゃ行こうか!

研究室選びの簡単なチェックリスト

研究室を選ぶときに使える簡単なチェックリストのようなものを作ったので、これに従って調べれば少なくとも失敗をすることはないと思います。

研究室卒業生の就職先を見よう

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Andrea Piacquadio at Pexels

私は研究室を決める時、まずは卒業生の進学先を調査しました。


と言うのも、私が所属をしていた生命系の学科は日本での需要が低く、就活が厳しくなることが予想されたので、就職実績は不安を払拭する良い安心材料になりました。


研究テーマと企業とのマッチ度については当時は全然分かりませんでしたが、化学寄りの生命系ならば汎用性が高いことが分かりました。


だから、入りたい企業が既に決まっている人は、研究室の卒業生でその企業に入った人、あるいはそれに近しい業界に入った人がいるか確認することをおススメします。


ちなみに私は、先輩の進学実績を聞いて、当時興味のあった大手化粧品会社の名前を挙げられたからそこの研究室に入ったのですが、後から知ったのは教授が良い企業に就職した人だけを例に挙げていただけで、平均的には実態はそうでもなかったってことが分かりました。


教授も学生を集めるのに必死なので話を盛ってくるケースには注意ですね。


後は、研究室の進学実績からは教授の思想も見えてきます。


卒業生がやたらと博士課程に進む研究室は、研究ガチ思想の教授がいるから要注意です。


こういう研究室は就活よりも研究を優先させるので、満足に就活をさせてくれないケースが多いです。


また、非常に厳しい教育をしてくると思うので、中途半端な気持ちでは入らない方が良いと思います。


一方で、卒業生が多種多様な企業に就職している研究室は、緩い教授がいる可能性が高いです。


学生たちの将来に介入することなく、研究と就職を切り分けて考えられる教授が多いので、おススメをします。


ちなみに私が所属していた研究室の教授は、畑違いの分野に就職をすると露骨にイヤそうな感じを出してくる人でした。


研究室のコアタイムの実態を調べよう

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Pixabay at Pexels

研究室は、会社と違って労働基準法なんて通用しないので、365日毎日12時間研究をしても問題にはなりません。


そのため、研究室にいなくてはいけない時間帯、いわゆるコアタイムだけは絶対に確認しておきましょう。


このコアタイムが長い場合、基本的にブラック思想の研究室であるケースが多いので注意が必要です。


研究をしたい人はコアタイムなんかなくても遅くまで頑張るので、こんな制度はやる気のない学生を苦しめるだけなのです。


また、拘束時間の実態については、その研究室の学生に聞いても、ブラックと思われたくないからなのか、何故か緩めに言ってくることが多いから気をつけましょう。


研究室の拘束時間の真実を知る方法は、夜に研究室に行って明かりがついているかどうかを1週間くらい調べると良いでしょう。


あとはヒヤリングの時に、バイトしている学生の割合が多いと高確率でコアタイムが緩い研究室のケースが多いです。


基本的に、拘束時間の短さと教授の緩さは比例をするので、緩い研究室が良い人は拘束時間について入念に調べておきましょう。


ただ、将来研究職として就職したい人は、緩すぎる研究室(週1で良いみたいな)に行くとどんどん堕落して研究実績を埋めず就活で詰んでしまうので、ちょうど良いレベルの研究室を選びましょう。


一方で、研究職には興味なんてなくて別の分野で就活をしたい人は、緩すぎるくらいの研究室を選びましょう。


それでも文系のゼミよりはちゃんとしていると思います。

研究室の中の人間関係を調べよう

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Trinity Kubassek at Pexels

研究室選びで一番重要なのは実は人間関係です。


研究室では病んでしまう人が結構出てくるのですが、それは研究成果が出ないからではなくて、それによって教授や先輩から執拗に責められてしまうからだと考えています。


だから教授と学生の関係性や、助教やポスドクの人間性なんかも確認をしておく必要があります。


これは、研究室見学の時に在籍している学生に聞くか、隣の研究室に行って「あそこの研究室の雰囲気ってどうですか?」って聞くのが良いと思います。


所属研究室の学生は真実を教えてくれないかもしれませんが、隣の研究室は面白そうに真実を話してくれるケースが多いです。


あと、教授の人間性については普段の授業の様子を観察してみるのも良いと思います。


授業中の雑談に厳しかったり、課題が多い教授はハラスメント気質の可能性が高いです。


最後に、自分の同期についても調べておく必要があります。


研究室に配属されたら基本的には毎日顔を合わせる間柄になります。


そうなった時に、苦手な人と一緒になると一年間とてもつらいので、これは同期の情報網を使って誰がどこを志望しているのか確認をしておきましょう。


以上、人間関係について話して来ましたが、昨今はハラスメントの取り締まりが厳しく、昔気質のヤバい教授は少なくなっていると聞いています。


大学側にもハラスメント相談部屋があって、そこで密告された教授は立場を危ぶまれることから、みんな緩くなっている傾向にあるとのことです。


それでもまだ化石みたいな頑固教授も一定数いると思うので、油断はしないようにしましょう。



その他注目ポイント

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Pixabay at Pexels

これまで挙げてきたこと以外のポイントは以下に箇条書きで書いていきます。

研究費用があるか

研究は当然お金が無いとできません。

お金のない研究室ではかなりケチった行動を制約されることが多いので、注意が必要です。

在籍している学生の人数

人が多すぎると放置されてしまいますが、一方で少なすぎても色々と問題が発生をします。

研究室も会社と同じように雑用なる仕事があるのですが、人が少ないとその雑用をすることが増えてしまいます。

報告会の頻度

基本的に研究室では定期の報告会がありますが、その頻度が短すぎる研究室は注意が必要です。

週に1回報告会があっても、そんな短期間で進捗なんか生まれないので、報告会のたびにストレスが溜まってしまいます。

論文や学会発表

研究室によっては論文をマストで書かせたり、やたらめったら学会に放り込まれることがあるので、そういうのに興味が無い人は注意をしておきましょう。

終わり

以上、研究室選びについて色々と書いてきましたが、結局は自分にあった研究室を選ぶの大事です。


色々とポイントを押さえておいて、自分にとっての重要ポイントにウエイトをかけて選ぶようにしましょう。


一番良くないのが、適当に選んでしまってそれが大外れ研究室のパターンです。


ハズレ研究室を引いてしまっても、最低一年間は在籍をしないといけないので、これから配属される人は入念にチェックをしておきましょう。


以上、ありがとうございました!

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